ささげもの

□最高の・・・
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かすかに見える明かりで外を見ると
帰っていく係員の姿。
最後に乗った俺たちに気づかなかったのだ。
「えっと・・・・コレはどういう展開ですカ?」
「どうやら俺たちは一晩中ここに居るしかないみたいだ。」
ふぅ、とため息をつく。
シャロン達にはブレイクとどこか泊まってくる、と言ってあるし。
この遊園地の開園時間は朝の10時半だし。
本当に朝まで待たないといけないみたいだ。
「ギルバート君、そっち行ってもいいですカ?」
「え、あ、あぁ」
よいしょ、と俺の横に座るブレイク。
「お前、怖くないのか?」
「ちょっと怖いですケド・・・でも、ギルバート君がいるから大丈夫ですヨ?」
と言って微笑むブレイク。
「ギルバート君。」
「え、なんだ?」
「ちょっと寒くないですカ?」
腕を組み体を縮ませるブレイク。
確かに少し寒くなってきたな、と
思いブレイクに俺の上着を着せようとする。
「そしたらギルバート君も寒いじゃないですカ。」
「でもお前も風邪引くぞ?」
そうですネー・・、と
言いながら考えるブレイク。
何か思いついたのか、顔を上げた。
「あ、そーだ。こうすればいいんデスっ♪」
といってぎゅっと、抱きついてきた。
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