ささげもの

□意地悪だって・・・・
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小鳥のさえずりと呼吸音が聞こえる。
横には君。
「ね、ギルバートく、ん」
掠れた声。
痛むのどを潤そうと水を取りに行こうとした私の体は彼の中で。
「ちょ・・・起きてたんデスか・・・」
「ん・・・あぁ」
温かい体温が心地いい。
ふと眠りの世界に陥りそうになると
それを見透かしたかのように
優しく頭をなでてくれる君。
「昨日はごめんな・・・」
「私だって君に結構いいましたカラネ。
許し、マス、よ・・・」
とろん、としてくる視界。
「何で昨日あんなに言ったんだ・・・?」
「だって・・・」
続きを言う前に、眠りに堕ちた。






なんで苛めたかって?
だって━
好きな子には意地悪したくなるって言うでショ?
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