ささげもの

□Whispered love
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「っは、ギルバートくっ・・・
あぁッ・・・や、ぅあっ・・・」
甘い声とともにじゃらりと鎖が鳴る。
足と手と首には枷。ご丁寧に目隠しまで。
自分から言い出したとはいえ・・・っ
ちょっと恥ずかしすぎマス・・・ッ
「あ、ふ・・・っ
あっ・・・ダメっ・・・・ゃだっ」
自身を扱かれあがる声を我慢できない。
目隠しのせいかこみ上げる羞恥心と
欲を吐き出したいという自分の願望に
心が折れそうデス。
「ぁあっ・・・ふ、あ、あぁぁぁぁあッ!」
相手の手に吐き出した欲に
・・・あァ、羞恥で死ねマスッ・・・!
「・・ずいぶんと、楽しそうだな・・・?」
「・・・ど・・・っちが・・・っ」
頭上から聞こえる笑い声。
ほら、楽しんでるじゃないデスか・・・っ
じゃら、と首の鎖を一気に引っ張られ
よろけ前に勢いよく倒れる。
そして腰だけを高く上げた格好にさせられて
私の恥ずかしい所が丸見えに。
「え、ちょっ・・・!
や、やめ・・・・ぎ、るばーとくっ」
制止の声もむなしくソコに這う舌。
あまりの急な快感に脳はついていけない。
「ひぁっ!・・・ぁ、あぅっ・・・・
ん、んぁっ・・・・や、もぉっ・・!」
急に引き抜かれた舌。
熱さを失ったソコは物欲しげに痙攣していて。
高揚する頬が熱過ぎる・・・ッ
「っは、やくっクダサ・・・ッ」
腰を掴んだ手が、一瞬強張る。
ソレもつかの間
私の中につきたてられた熱。
ソレは一番欲しかったモノ。
「ふ、ぁっ・・・・あ、んっ・・・
こ、われちゃい、マスヨォっ・・っ」
「壊れれば・・・いいだろ・・っ」
がくがくと揺さぶられもう下肢に力はない。
朦朧とする中に
『一緒に』
その言葉に何回も頷いた。
そのあとは良く覚えていない。
でも確かに覚えているのは━


気を失いかけた私を
優しく抱きしめてくれた
君の、胸の温かさ

『愛してる』の言葉



私から君を求めた理由?
愚問デスネ

ただ単に
愛してるから、デス
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