量り売り素材
□咲き誇らない花
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不思議なものだった。
目の前には一面の花が広がるが、色をなくししょぼくれたまま
咲き誇ることのない、覇気の無い、ただ在るだけの花だった。
一輪つみとると色はなくしても香りが花を抜ける。
人間も花も、同じようなものなのかもしれないなぁ
口から息をはきながら、私はうつろな目でそう思う。
ふるさとの花は、元気だろうか。
花はなにも答えなかった。
ポルカの旅日記より抜粋/0403
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