BOOK 原作

□恋のはじまり
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恋のはじまりは突然やってくるって・・・・
やっと意味がわかった気がした。

「・・・ん・・き・・んとき・・・・・・銀時。」

「んぁ?・・・」


銀時が起きると,目の前には土方がいた。
その,黒色の髪や整った顔に誰もが振り向く。

しかし,銀時はそんなことは嫌みぐらいにしか思っていない。

そのせいか,2人は顔を見合わすたびに喧嘩をしている。

「土方?・・・何でいんの?」

そう眠そうにしゃべる姿でさえ,土方はむかついていた。

「公園のベンチで堂々と寝てる市民をほっとくわけにもいかねーだろ。」

「じゃぁもう起きたんだし帰れば?うざいんだけど。」

プチっと何かがきれた気がしたのはきのせい?

・・・・あ・・・気のせいじゃないみたい。



「んだと。人が親切にちゅうこくしてやってんのによぉ・・・」

「別にんなこと頼んでねーよ!」

「お前に頼まれてもやんねーよ!!他の市民のためにやったんだよ!!」


低レベルな口論は,どんどん激しさをましていく。


「もうしらねー!かってにしろ!!」

といいすて,土方は公園をあとにした。

「〜〜〜っなんだよ!」










・・・・・っちょっと言い過ぎたな・・
誤りに・・・・っておいおい何乙女なコト考えてんだ!!

そう思い,銀時は頭をかいて公園を後にした。


万事屋に帰る途中も、
土方は怒っているだろうか・・・
もう口きいてくれなくなったら・・・
などと考えていたから、いつもは気が付くはずの殺気に気が付かなかったのだ。



「・・・・っ!!」

銀時は,突然路地に引きずり込まれた。

もう暗くなってきていたから,銀時が引きずり込まれても
誰も気づかない。


「・・・旦那ぁ・・俺でさぁ。」

その口調で銀時はすぐに誰だかわかる。

「お沖田?・・・何のよう?」


その瞬間,沖田はそのかわいらしい顔に
どす黒い笑みを浮かべた。

銀時に嫌な汗がつたる。

「旦那・・・・ちょっと我慢しててくだせぃ。」

「はぁ?ちょっなにするきっ・・・」


言うと沖田の顔がすぐ目の前にある。
ってえぇ!?
そういう趣味だったのかコイツ・・・

やばい・・・きすされんのに・・・こんなときに・・・なんで

なんであいつの顔が・・・・










土方の顔が・・・・・

土方・・・・





もうキスされるのかと思ったとき

沖田の動きが止まった。

「はぁ・・・やっときやしたか。まぁコレで俺は消えるんで
楽しんでくだせぃ。」


「銀時!」

俺の名前を呼んだのは大嫌いな土方だった。

「土方?・・・なんで・・」

なのに,コイツの顔を見たとたん安心しちまう。

「総悟からメールが来た・・・・それより変なコトされなかったかよ!?」

一言一言に嬉しくなっちまう。

「されてねぇ・・・・でも,びびった。」

独占したくなっちまう。

「よかった・・・・。」

これは・・・たぶんこの気持ちは・・・

「土方・・・俺,お前が・・・」















恋なのか。


「好き。」






そう,恋の始まりは突然やってくる。

恋の終わりも突然やってくる。





恋の始まり
(でも、お前となら悪くないかも・・・)


(なんてな)











END


くだらないオマケありますv
微妙に沖神なので注意。





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