銀魂妄想庫
□オレンジ色の恋
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オレンジ色で染まった空を二人で見上げて
ゆっくりと歩いていた。
雲までも太陽の光で輝き 清秋の色に染まっている。
久しぶりに制服で遊んだ。
授業がつまらないと零したわたしを連れ出してくれてから、時間はあっという間にすぎ
いつの間にかもう夕方。
「明日、絶対怒られるな。」
笑いを含んだように、でも空を見上げたまま総悟が言った。
「そうネ…」
でも、総悟とだったらいいよ。そう言いかけた時
空を写していた瞳をコチラに向け
「お前は俺に無理やり付き合わされたって言えよ。」
と言った。
「ぇ…や、やだヨ。そんなことしたら…」
”総悟だけ怒られちゃうァル…”
ん?と目が合った瞬間首をかしげてコッチの様子をうかがわれて
顔が真っ赤になったのを隠すためソッポを向きながら
「…なんか悪者みたいで、罪悪感感じるネ! そんな気使わなくったっていいアル!!」
本当の気持ちと違う言葉を発する。
「へぇーチャイナにも人間の心があったんですねィ。」
いつものように始まる口喧嘩。
たいがいは、その後乱闘に発達するのだが、
今日は違った。