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□ラミルとラーク
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今日はハロウィーン・人間界へ行きましょう。
「ラーク!お菓子もらいにいくだわさ☆」
帰ってきて開口一番、ラミルはそう言い放つ。
今宵はハロウィーン。
この世界の住人が、唯一人間界に降りれる日。
そして、お菓子がもらえる素敵な日でもある。
「ラミル・・・私は少年体にはなれないのですよ?」
「ウチが魔法をかけてあげるだわさ♪」
『だからお菓子はもらえません』そう続けたラークにラミルは笑って、杖を構える。
シャララーン☆
呪文を唱えて、魔法をかける。
一瞬後には、ラークは確かに、少年体になっていた。
「さ、いくだわさv」
「分かりましたよ。(やれやれ、私もラミルには甘いですね)」
心の中で苦笑いして、ラークはラミルの手をひいて人間界へ通じるゲートへ向かった。
ふと、視線を感じて立ち止まる。
視線の主は、ラミルだった。
「・・・?どうしました?」
「小さいラークってなんだか可愛いだわね。」
「かわっ・・・ラミル、貴方の方が可愛いですよ?」
ラミルの爆弾発言に一瞬固まって、ラークは柔らかく笑むと掴んでいた手をほどいてラミルの頭に載せ、言い返す。
「そ・・・そんなコトないだわさ!(顔真っ赤)」
その言葉に真っ赤になったラミルを、ラークは微笑ましく見ていた。
End.
後書
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