□2
1ページ/1ページ




ピチチチ♪

いつの間に、雨はやんだのだろう。
少女はさえずる鳥の声に目を覚ます。体を起こし、辺りを見て・・・固まった。

「此処は・・・何処?」

彼女はベッドの上にいた。被っていたフードはなく、手に持っていたはずの家族の核も―

「っ!」

家族の核がないことに少女は飛び起きた。ベッドから降りようと身を乗り出した瞬間、部屋のドアが開く。

「あ、起きた?」

入ってきたのは、少女と同い年か、それ以上の少年。手には食事を持っている。
自然、少女の身体が強張る。それに気付いたのか、少年は笑った。

「家の前で倒れてるんだもん、吃驚したよ。僕はキール。君は?」
「・・・シャルド。・・・キール、私の・・・荷物は?」

警戒の色の消えないシャルドに、キールは傍にある机を指す。

「そこに置いてあるよ。君のコートは今洗濯中だけどね。」

すぐさま机に駆け寄り、そこに家族の核があることを認めると、ほっとしたように息を吐き、核を抱きしめた。

「よかったぁ・・・」

「ねぇ、シャルド。もし良かったら、何があったか教えてくれる?その核・・・プランツのものだよね?」








「そう・・・だったんだ。」

シャルドの説明を聞き終えたキールは少し悩むそぶりを見せて、席を立つ。

「はい、これ。」

戻ってきた時手にしていたのは、一枚の布。

「これに、家族の核を包んでおきなよ。」
「あ・・・ありがとう・・・」

遠慮がちに手を伸ばしたシャルドにキールは笑む。そして、少し顔をシャルドに近づけると、低い声で話し始めた。

「多分、シャルドの家族を襲ったハンターは超一流の腕を誇るレイドだと思う。」
「そう・・・母さん達はそいつに殺されたのね・・・」

「ハンターを倒す事は無理だけど、その核を集めるように指示した奴・・・アイスから他のプランツ達の核を取り戻す事くらいなら・・・出来ると思うよ。」

キールの言葉にシャルドは軽く目を見開く。
キールは悪戯っぽく笑って続ける。

「なんたって僕、一応試験をパスした暗殺者だし?」

つづく…


□後書□

次回で終了予定。

しかし短いなぁ・・・

名前はみんなして適当。
一応お酒関係なんですけどね(レイドは違うけど)

ってか、戦闘シーンとかその他もろもろは簡潔に書いて省きまくる予定です(マテマテ)
言ったでしょう?ぐだぐだになるって(笑顔)←(こんなコトで有言実行するなよ・・・)

06.09・21


戻る




















































































[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ