11/20の日記

23:10
再会。(銀/魂・沖+銀+オリ)
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うっかり書いてしまった銀魂(もどき)
オリキャラがいます。
むしろオリキャラがメインくらい(笑)
『少女マンガのような(ry』と同設定(?)です




その日、銀時は町を歩いていた。
目的は無い。
従業員の新八に、仕事がないなら探して来いと追い出されたのだが、彼にそのつもりは無かった。
敢えて目的を作るなら、『時間潰し』そう言った所だろうか。

ふと、視界に見知った顔が横切った。

「あれ、総一郎君?」

思わずポツリと呟いた言葉は、相手に届いていたらしい。

「おや、旦那じゃないですかぃ。あと俺は総悟でさぁ」
「ごめんごめん沖田君。見回り?」

全く悪びれていない様子の銀時に、沖田もあまり気にはしていない様で、気の抜けた調子で彼の問いに答えた。

「へい。ついでに人探しでさぁ」
「人探し?」
「ターミナル付近で迷子を保護したんですが、どうも人見知りが激しいみたいでしてね、何を聞いてもあまり要領を得ないんでさぁ。それで、いっそ見回りついでに保護者でも見つけてやろうって事になりやして」
「ふぅん」
「ちなみに土方さんは顔を見た瞬間泣かれたので屯所で大人しくしてますぜ」
「ブッ…!!ウクククッ何、多串くん迷子に泣かれたの?!そりゃ瞳孔開きっぱなしじゃこどもには怖いよな…ップププ」

事情を聞いた銀時はその時の様子を容易に想像できたらしい、腹を抱えて笑っている。

「ヒーおもしれぇ…!!いやぁ笑わせてくれてありがとうね、沖田君」
「いえ、俺も誰かに話してえと思ってたんで丁度良かったでさぁ」

あー、笑った笑った、と眦に浮かんだ涙を指で払いながら、腹を抱えていたせいで前屈体制になっていた体を起こす。
そこで、銀時は気付いた。

沖田の背中に隠れる様に立っている少女。
彼女が付けている簪が、見覚えのある物であることに。
三日月と兎を掛けあわせた様なモチーフのそれは、何時だったか、銀時の良く知る人物が嬉しそうに頬を綻ばせて見せてくれたものだ。

迷子だと云うからてっきり幼い子供だとばかり思っていたが、ひょっとするとひょっとするかもしれない。

「旦那?どうかしやしたか?」

いきなり動きを止めた銀時を不思議に思ったのだろう、沖田が問いかければ、銀時はそこでようやく我に返ったらしい。
おずおずと、沖田の後ろに隠れている少女に向けて、声を掛けた。

「…もしかして…ミヤか?」

ピクリと、沖田の後ろで影が揺れる。
そして、おずおずと沖田の後ろから顔を出した少女は、次の瞬間パァと表情を綻ばせた。

「時さんっ!」

パタパタと駆け寄ると、飛び着く様にしがみついてきた少女を、銀時は難なく受け止める。

「旦那の知り合いだったんですかい」

パチクリと目を瞬かせて、沖田は尋ねる様に問うた。

「ああ、昔馴染みなんだ、会うのは随分久しぶりになるが…こう見えて、俺と年は変わらないんだぞ?」
「はい?」

間の抜けた声をあげた沖田に、「そうだよなぁ、それが普通の反応だよなあ」と呟きながら、銀時はミヤと呼んだ少女にしか見えない彼女を地面に降ろす。
くしゃりと癖のある彼女の髪を撫でながら、彼は告げた。

「コイツは実夜子(ミヤコ)。まあ、大体ミヤって呼ばれてる事が多いな。月兎族っつー天人で、俺等の二分の一くれぇの速度でしか成長しないんだと。薬作りが得意で、争いはあまり好まない種族だな。んで、超がつく程の人見知りで、方向音痴」
「人見知りで方向音痴って云うのは十分実感してまさぁ」
「だろうな」

沖田の相槌に苦く笑って、銀時はミヤの手をとる。

「そう言う訳だから、ミヤは俺が預かるよ。行きたい所があるなら俺が連れて行くし。此処までありがとうね、総一郎君」
「総悟でさぁ。まあ、旦那が言うならそれで構いやせんぜ。俺はもうちょっと保護者を探してるって云う体で昼寝でもしてきまさぁ」
「え、何ソレ。完全にさぼりだよね?さぼり宣言だよね?保護者を何処に探しに行くつもりなの、夢?夢の中へ探しに行くの?まあ、銀さんには関係ないけどさあ…」

相変わらずだなあ、と笑う銀時に、沖田はひらりと手を振りながら「それじゃあ」と人ごみに紛れて行く。

「あ、の!」

擦れた高音が沖田の背を追いかけた。
銀時の着物の裾を握りしめ、顔を真っ赤にしながらミヤが声を絞り出している。

「あ…あり、が、とうっございました…っ!」

その言葉を背に受け、沖田は再びひらひらと手を振って、振りかえることなく人ごみに紛れた。

End.
***

「で?ミヤは何しに此処まで来たんだ?」
「えっと、お薬の交換に。…先月連絡入れませんでしたっけ?」
「あ?そうだっけか?」



9/26.9/29のメモにある『少女漫画のような展開を…(ry』のオリキャラ妄想が楽しすぎて本格的に書いてみようかと思った…けど、自分しか楽しくない事に気付いた(笑)
でも多分また書くんだろうなあ、と思います。
主に攘夷時代のミヤと周りの環境的なあれこれが書きたい(笑)

良かったらおつきあいいただけると嬉しいです(笑)

9/26のメモでもある様に、ミヤには許婚がいるので、銀時さんに恋愛感情的なあれこれは皆無です。
銀→ミヤみたいな事も無いですが、基本的に泉が受けとオリジ娘はネコ可愛がりしてしまうタイプなので(え)、過保護の集まりみたいな感じにはなるかもしれない。(笑)

万屋一家でキャッキャウフフしてるのが好きです。
(新+神楽)×銀とか大好物すぎてどうしよう。ドマイナーにも程がある(苦笑)

どうして泉は最終的に女の子×受けに落ち着く傾向にあるんでしょうか…変態なのか?…ああ、うん。変態でした(遠い目)

しかし沖田君の江戸っ子口調(?)は難しいですねえ…

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