11/25の日記

23:20

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の日の散歩が好きです。
最近、和傘風の傘を頂いたので、それを差して歩きます。
和系小物が好きな自分としては嬉しい頂き物ですが、ちょっと普通の傘と比べて重たい所が難点です。

***

泣き出すのを、堪えているらしい。
鉛色の空は、唇を噛んでじっと俯いている姿を連想させた。

(いっそ、降ってしまえばいいのに)

起き抜けのぼんやりと霞む視界で、空を睨む。
――睨む、と云うのは少し語弊がある。視力が弱いせいで、目を細めなければ良く見えないのだ。

身支度を整え、朝食を摂りながら彼女は母親に問う。

「天気予報は、一日曇り?」
「や、9時頃から降り出すみたいよ」
「げ、」

今日の勤務は10時からだ。
清掃などの準備も考えて逆算すると、家を出るのは9時少し前、といったところ。
天気予報を信じるのなら、家を出て少しした所で雨に振られる計算だ。

車で行くならば気にせずとも構わないのだが、彼女の通勤手段は自転車だった。
免許がない訳ではない。ただ、自分の運転に自信がないだけ。
電車で言ってもよいのだが、帰りに晴れていたら何となく負けた様な気がする。

意を決して、彼女は自転車の鍵を手に取った。念のために、鞄に折りたたみ傘を忍ばせて。
雨が降ったなら、帰りは歩いてみようか。

彼女の家から会社まで、徒歩では大凡一時間程度かかるけれど。


玄関に立ったところで、後ろから父親が声を掛けて来た。
彼女はこっそりと笑む。

私の勝ちだ。

***
会社に付いたら雨降って来ました。
父の言葉は「送ってたろうか?」です。

ちなみに帰る頃には雨やんでいたので電車で行かなくて良かったと思ってみたり(笑)
一月ほど前に以前まで使っていた折り畳み傘が折れてしまいまして。折り畳みのはずなのに。ので、新しい傘を出したのですが、未だ一回も使えていません。
彼女が日の目を見るのはいつになる事やら(笑)

さて、そんな感じで今日から出来るだけ日記は小咄風に書いてみよう企画(?)スタートです。
今回は登場人物ぼかしましたが(むろん泉なんですけど/笑)時折各ジャンルのオリキャラとか各ジャンルのキャラが主人公を務める事もあったりするかもしれないしないかもしれない(どっち)

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