11/29の日記
22:57
出会い。(銀/魂・銀+オリ)
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※懲りずに銀魂。と云うか銀魂のキャラを借りたオリジ(笑)
※殆どオリキャラしか出てこない。
※色々ねつ造。
わたし達月兎族は、元々は『落ちこぼれ』だった。
始まりは、ひと組の恋人。
戦闘を好む最強種族の夜兎と、回復術しか使えない最弱種族の天女。
何をどこでどう間違えたのか、相容れない正反対の種族が、ある日何処かで恋に落ちたのだそうだ。
どちらも絶滅寸前の種族。
親族たちはこぞって反対したらしい。
それでも反対を押し切って、二人は結婚し、子を設けた。
初めは二人。
男の子と女の子。
男の子は夜兎の血を濃く受け継ぎ、戦闘を好んだ。
女の子は天女の血を濃く受け継ぎ、彼が傷つけてしまった人の回復に専念した。
互いに補い合い、成長した頃、二人はそれぞれ結婚し、子を設けた。
徐々に二つの血は上手く混ざり合い、丁度良い均等を保つようになった。
それが、今の月兎族だと言われている。
どこまで本当かなんて、解らないけれど。
***
――濃い『死』を思わせる臭い。
どこまでも続く物悲しい単色の世界に、赫が咲く。
唸る咆哮、響く甲高い鉄の擦れる音。
全身を錆びた赫に覆われ、単色の世界に沈もうとしている兵士が一人。
零れてしまう酸素を求める様に、何度も唇を開閉させる兵士に、一つの影が近づいた。
影は、兵士の傍へ腰を下ろすと、背負っていた荷物を降ろして何やら作業をしている。
「――何を、している」
カチャリと、影の首元に冷たいナニカが押し付けられた。
問い掛ける男の声に、影は答えない。
首元に押し付けられたソレにも臆することなく、黙々と作業を続けている。
「おい!」
声を荒げ、首元に押し当てたソレに力を込める。
「…静かにしてください。私はただ、治療をしているだけです」
「治療、だあ?」
静かに答える影に、訝しげに問う声。
「手前は天人だろうが、敵じゃねえのかよ?」
「天人だろうと、人間だろうと、目の前で倒れている存在があるなら、出来得る限り助けたい。ただそれだけです」
単色の世界に沈もうとしていた影の前の兵士は、幾許か顔色が戻ってきたようにも見えた。
「…た、いちょ…」
兵士が、僅かに声を零した。
それに反応するように、影の首元にあったソレは放り投げられる。
「まだ…あまり話さない方が良いですよ。傷が塞がるまでは安静に」
「まてっ!」
影の手を、男が掴んだ。
そこで初めて、影が此方を向く。
男の眼が、驚愕に開かれた。
「…子供?」
しゃがみ込んでいた為気付かなかったが、影は一見、まだ幼い少女であった。
背は、男の腰辺り、と言った所だろうか。
少女は小さく溜息を吐く。
「失礼な方ですね。私たちの種族は体の成長が地球人よりもゆっくりなんです。これでも18なんですから」
「え、何お前そんななりで俺と大して変わらない訳?」
「そんな事より、手を離していただけませんか?」
「断る。お前にはコイツの手当てをして貰いたい」
少女は己の腕を掴んでいる男の手を見やり、男の表情を見やり、諦めた様に溜息を吐いた。
「分かりました。かかわったからには、最後まで治療をしましょう」
「おー、頼むぜ?えっと…」
「実夜子です。」
「そうか、よろしく頼むぜ実夜子。俺は…」
言葉を詰まらせた男に、少女は名を名乗る。
それを聞いて此方も自己紹介を、と口を開きかけた男を、彼女は制した。
「存じております。噂通りの綺麗な銀髪ですね『白夜叉』殿」
「銀時。坂田銀時だ。その通り名はあまり好きじゃねえ」
緩やかに笑みながら告げられた己の二つ名に、男は顔をしかめて訂正を申し出る。
それを聞いて、彼女は覚える様にその名を呟くと、わかりました、ともう一度笑った。
「よろしくお願いします、坂田さん」
「ああ」
***
「そう言えば、わたしを人質に…何て事は考えても無駄ですよ?わたし達の種族は所詮『落ちこぼれ』なので、相手方にとっても特に必要ないはずなので」
「あ?んなこと考えちゃいねーよ。お前はコイツの治療してくれりゃそんでいいから」
「…ふふ、変わっているんですね、坂田さんって」
End.
書きたい所までたどり着かなかった(笑)
この後多分高杉さんに実夜子さんは目の敵にされると思います。
それでも実夜子さんは怪我人以外に関心がないので(え)気にしない(笑)
妹達は自分の星でそわそわしながら待機中です。
何で戦争に参加したのかと云うと、他の天人から色々言いくるめられて治療要員として連れてこられたからです。
実際蓋を開けて見たら怪我人多すぎて「天人?人間?そんなのどうでもいいんですよ。助けられるなら助ける、それがわたしたち月兎族です。てかいきなり自分たちの星に来られたらどんな種族だって戦闘態勢になりそうな気がするんですけど?」ってなった。
そんな感じ。
この時代の実夜子さんは人見知り発動している余裕も無いので普通に話します(笑)
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