01/23の日記

22:30
風邪引き。(首無・遊馬臨他)
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赤く上気した頬。
薄い涙の膜を張って、とろけた瞳。
熱い息を吐き出す、薄く開かれたつややかな唇が、ゆっくりと言葉をつむいでゆく。

「ゆ…ま、さきぃ……」

舌足らずに呼ばれた己の名前、は。まる、で……って!

臨也さんの一大事に何不埒な妄想してるんすか自分!
いくらなんでも妄想脳自重するッすよぉぉぉおおお!!!

こんなときでも相変わらずな自分の妄想を振り払う様に手近な壁に頭を打ち付けていたオレを、擦れた声で臨也さんが呼んだ。

「ゆまさき?」

心なしか、声が戸惑っている様にも聞こえる。

「すみません臨也さん、取り乱しました」

はっと我に返ったオレが笑うと、臨也さんは小さく告げた。

「いや…やっぱ、帰ったほうが…うつしちゃう、し」
「それはダメっす」

キッパリと即答する。今でこそ大人しくベッドに寝ている臨也さんだが、この家に到着した時はまだパソコンに向かってキーボードを叩いていたのだ。
流石に肩からブランケットは掛けていたが、熱が38度近くある状態でも仕事をする臨也さんを放っておいたら、またベッドから抜け出して仕事をしかねない。

その旨を伝えると、臨也さんは力無く笑った。

「さすがに…もう、そんな体力ないよ」
「それに、オレが傍にいたいんですよ。めいわくっすか?」

傍に座って、布団から出ていた彼の手を取る。…熱い。
小首を傾げて、尋ねる様に告げれば、臨也さんは言葉を詰まらせた。

「そ・・・そんなに言うなら、勝手にすれば。風邪がうつったって知らないんだからね。・・・べ、別に心配してるとかそういうのじゃないけど。」

ふい、と目をそらした臨也さんの言い分に、頬が緩む。
ちらりと髪から覗いた耳は、赤く色づいていた。先程までは薄紅程度だったから、熱のせいではないのだろう。

「相変わらずつんがブレないっすねぇ。そんな臨也さんも素敵ですけど!」
「っ?!な、にいって・・・!ゴホッゴホゴホ!!」
「あぁ、もう、おとなしく寝てるっすよぉ」

そろそろ薬を飲んだ方がいいのだろうけど、それにしても何か食べさせなければ。

「臨也さん、おじやとすりリンゴどっちがいいっすか?」
「……リンゴ」
「了解っす」

寂しいかもしれないですけど、ちょっと待っててくださいっす!

そう言ったら、枕が飛んできた。力が入らないせいで殆ど飛んでいなかったけど、あの人なりの照れ隠しだろう。彼は本当に照れ屋だ。

台所を借りて、ついでに調味料棚にあった蜂蜜(多分紅茶用)も拝借して、蜂蜜リンゴにする。
はちみつは喉にも良いっすからね。

部屋に戻って、臨也さんの傍に寄る。
サイドテーブルの上についでに取って来た薬と栄養ドリンクを置いて、蜂蜜リンゴは自分の膝の上へ。

ぼんやりと此方を見ている臨也さんににっこりと笑んで、スプーンを掴んだ。

「はい、あーん」
「…っべ、つに、自分で食べれるし」
「オレがやりたいんすよぅ。はい、あーんっす、臨也さん」
「…あーん」

おずおず、と口を開けてくれた臨也さんの唇にスプーンを押しあてる。
小さく開かれた口へ、流し込む様にリンゴを送る。

飲みこむのを確認して、問う。

「大丈夫ですか臨也さん。飲みこむの辛くないっすか?」
「…ん、だいじょぶ…」
「じゃあ、頑張って食べちゃいましょうね」
「ん」

もう一度リンゴを掬う。
今度は、抵抗なく口を開けてくれた。

…臨也さんが甘えてくれる貴重な機会なので、スプーンにすくうリンゴの量をわざと少なくしてる…って事には、気付かないで欲しいっす。

End.

☆お約束に移りました。

「君、馬鹿じゃないの?」
「心配してくれてありがとうございます」
「べ、別に心配なんてしてないし!」
「でもオレは大丈夫っすから、心配しないでくださいね?」
「だから!心配なんてしてないってば!」
(によによによ)
「〜〜〜〜っ!もういい!帰る!」
「それがいいっす。病み上がりなのにまたうつったら大変っすからね」
「………何、それ。遊馬崎の癖に生意気」
「ありがとうございます(にこにこ)」
「…君と話してると、たまに君が宇宙人か何かなんじゃないかと思うよ」
「そうっすか?臨也さんが心配してくれるのがうれしいだけっすよ?」
「うん。そういうところが、ね。」




ゆまっち誕生日おめでとう!と云う事でいつか書きたかった遊馬臨風邪ネタを書いてみる(笑)

何となくUF●のイメージで(ぇ)

飲みたくなったらお酒。
眠たくなったらベッド。
私の心を揺さぶるアナタ。
(一番と二番の歌詞が混ざってるって云う突っ込みはなしで/笑)

臨也君がどれだけつんつんしても真意を汲んでくれそうなゆまっちに萌え。
別名:ツンデレマスターゆまっちとか(ぇ)

しかしツンデレって難しいですね……
ちなみに相手によって臨也君の態度は変わるだろうと云う事で。

ドタチン→風邪の程度はごく軽度。でも甘えた。べたーっ
「あーん」
「…自分で食えるだろ?」
「良いじゃん、食べさせてよ」
「……うどんを…か?」

的な。

渡草さん→風邪の程度は中度。熱は高いけど動けない程ではない。出来るだけ迷惑かけたくないけど渡草さんにドキドキ、きゅん。な臨也君(え)
「折原、食えそうか?」
「あ…うん(コクリ)」
「そうか…無理そうなら言えよ?あーんしてやるから(ニッ)」
「(ドキドキ)わ…解った…」
「ん…?顔が赤いぞ?熱上がったか?(真剣)」
「だ、大丈夫!大丈夫だから!(わたわた)」

的な。

絵理華様→絵理華様が風邪をひきました。(ごく軽度)
「狩沢、大丈夫?」
「ゲホゲホ…うん…イザイザがメイド服であーんしてくれたら治ると思う」(弱々しく)
「え゛、」
「ゴホッゴホゴホッッ!!風邪で弱ってる私の儚い願いを聞いてくれないの?ゴホゴホ」(嘘咳)
「〜〜〜わ、わかったよ!(ヤケ)」

的な。(笑)

渡草さんに夢見すぎですかね(笑)

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