詩集
□廃品物処理場で恋に落ちて
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君はあの日 風に吹かれ歩いて来た 君は誰だい? 森の妖精? 僕は初めてここに来たけど 君はずっと前からここを知ってて 感性の落ち着く場所 使い捨てられた廃品達に囲まれてる時が一番居心地がいいと 君は言った ここにいると なんだか世捨て人みたいな気分になるね そう言うと 2人は笑ったのどが渇いたね 僕は廃品物処理場の向かいにある自販機コーナーから缶コーヒーを2つ買ってくると そのお礼に君はキスをくれた 色白の美少女 辺りが暗くなってくると電灯の光が君の顔を照らして より一層その白を引き立てている 僕はポケットからラークを一本取り出すと そいつで彼女の鼻先をつついてやった 僕の好きな女の子はね みんなこれを吸って真っ赤に染まって行ったんだ