いまはダメでも、きっとうまくいく。
□怠け心はこうして克服しろ
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アメリカの有名な行動心理学の実験によれば、すべての欲望を満たされた人間が最後にすることは「ゴロ寝」だそうである。 このことは人間の行動のほとんどは、欲望に基づいていることを表わしているが、幸か不幸か我々は人を使役する方法を知っているため、「自分は楽をしてすまそう」という気持ちをもつようになる。 それが社会に通用する能力や立場の人間ならいいが、そうでない人までがそういう気持ちをもつと、落ち着く先は逆境ということになる。 人間が遭遇する不都合の原因のほとんどは「怠け心」に起因するといっても決していいすぎではないだろう。 では怠け心をどうやって克服するか。 哲学者のヒルティが有益な言葉を残してくれている。 「仕事の机に座っても、心を仕事に向けるという決心が結局は一番難しいことだ。何より肝心なことは、思い切ってやり始めるということである」怠け癖のある人の特徴は、すべてを備えているけれども、一つだけ欠けているものがある。 それは「実行」である。そういうときは何も考えずに「実行」を先にもってきて、後から「さあやるぞ」と決心をすればいい。