「えーバクラしらないの?」
いかにも馬鹿にしたような態度で見上げられる
それも、微妙に上目遣いになっており少しだけ胸が高鳴った
「な、なにがだよ」
「盗音バク!!」
「…盗音バク?」
なんだそれは…
パソコン画面では初音ミクと同じモチーフの俺様にそっくりな人間が歌っていた
「ふふん、バクラくん君は時代遅れですなぁ」
「なっ…!」
何かは分からないがこいつに言われると腹が立つ
「ほらほらこーやってぇ…ツインテにしたら…」
「な、何しやがる!」
急に身を乗りだし俺の髪を弄りだす
微かに顔に胸が当たってるのは気付いているのだろうか
「…////おい、」
「…」
「…?」
聞こえなくなる声と共に上から赤い雫が落ちてくる
「…ば、く…」
「血?っおいどうした!?」
「萌…え…」
バタン
最後に勢いよく吹き出た血は画面にうつる俺様とよく似た奴を赤く塗らした
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(あれは反則////)