07/20の日記

18:52
死喰い人セブの心境が書きたかった話
---------------
なんかこう、ふわっとしたものになってしまった。雰囲気を楽しんでね…




 目を閉じる。眠るためではなく、君を思い出すために。記憶の中の君はいつも笑顔だ。笑いかけてくれる。きっと鳥の囀りなんかより何倍も美しい音で笑っている。きっと優しい声で僕の名を呼んでくれている。──当然だ。これは僕の望んだ君。都合のいい妄想。
 今の僕を見れば、君は笑顔なんて見せてくれない。知っている。理解している。それでも僕は、この道を選んだ。
「行こうか、セブルス」
「──はい」
 先輩の声に頷き、仮面を被る。君が望まなかった未来を歩み始めた僕に、記憶の中の君は、その愛しい声を聴かせてはくれない。

前へ|次へ

コメントを書く
日記を書き直す
この日記を削除

[戻る]



©フォレストページ