メイン(雅季長編)
□Twilight Highlight 三年後ストーリーB
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≪アキside≫
『ずっと俺について来て欲しいんだよッ』
……
マサヤの突然の告白を受けて、私達はしばらくお互いを見つめ合ったままでいた。
マサヤの目は私の心の内を探るかのように、揺れていて…
私の言葉を黙って待っていた。
「……マサヤ…、私、
大学も辞めるの…?」
「……そりゃ、
そうなっちまうけど…でも「待って、私は……!
私…父の会社を継ぐのは私しかいないんだよ…
お父さんも、体壊して今、入退院繰り返してる…
私も、私だって、マサヤと同じ気持ちだよ?
でも、簡単には決められないよー…」
「………」
「少し…考えさせて」
そこまで言った私を、マサヤは苦渋の表情になった。
マサヤの中では答えは一つだったんだろう。
「勿論ついていく」と私が言うはずだと。
考えさせてと言った私に対して、もうマサヤは何も言わなかった……