メイン(雅季長編)
□Twilight Highlight 三年後ストーリーF
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『マサキは今、俺ん家の別荘にいる
明日、車でマサキの所にいこう。
ごめん、…始めからそう言うつもりだったのに…』
タクミ君を拒んだあの後、気まずそうにそう言われた。
間もなく御堂さんが迎えに来てくれて、家に帰ってきたけど…
私は今日の出来事や、明日の事が頭を巡りなかなか寝付けずにいた。
…マサキ君、今、どうしてる?
何してる?
ご飯は食べてる?
私の事、思い出したりしてないの?
…あぁ、やっぱりマサキ君の事で頭がいっぱいになる。
はぁ…
外の空気でも吸いに行こう。
そう思いながら部屋を出てウッドデッキまで行き、置いてある椅子に腰掛けた。
ここは星が良く見えて、気晴らししたいときによく来る場所。持ってきたブランケットをかけてしまえば今の季節も割と平気だ。
しん…と静まり返った夜の空気
月が照らす薄明かりがちょうどいい
(明日…会えるんだ。
やっと…
……でも……)
私の中に引っ掛かっている一つのしこり。
いざ会えるという現実を前にして、嬉しいはずなのに、同時にどうしようもない不安が沸き起こっていく――。
(もし、マサキ君が私を受け入れてくれなかったら――?)