メイン(雅季長編)

□Twilight Highlight 三年後ストーリーH
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それから私とマサキ君は、荷物を持って別荘を後にした。

ずっと車で待っていたタクミ君は、手を繋いで出てきた私達の姿を見て、「ふぅん」と小さく笑った。
そしてマサキ君に向かって、


「遅いよ」


とだけ言った。


――帰り道、
タクミ君が運転する車の後部座席で、私達はずっと手を繋いで寄り添っていた。





一緒に西園寺家に帰ると、マサキ君の姿を見てみんな驚いた。
みんな心配してたから、怒られてたけど…




得に修一お兄ちゃんには―――




「マサキ…

二度と由羽さんを悲しませるな。」




静かに、低い声でそう言うお兄ちゃん
思わず体が硬直する。




「お兄ちゃっ…」

「…努力します。」




申し訳なさそうに、マサキ君は言った。





(マサキ君…)




「……マサキ。

三年前、僕達の前で宣言した事を覚えてるか?」
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