メイン(雅季長編)

□Twilight Highlight 三年後ストーリーB
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≪由羽side≫





マサヤ君の試合の次の日、私は自室でマサキ君に電話をかけていた。



「あ、もしもし?マサキ君?」



『由羽、どうしたの』



「今日、暇?
あのね、御堂さんがね、私に…」



"マサキ様はお元気でいらっしゃいますか?
顔を見ていないと、やはり寂しく感じますね…"



「……って。」



御堂さんと交わした会話を伝えると、マサキ君は興味なさそうに「ふーん…」と答える。



「…じゃあ、今日、そっちに帰るよ

何時になるかわかんないけど…いい?」



「…うん!」



やった!


その後、庭に出ると御堂さんがお茶を用意してくれた。
今日は上着一枚着れば寒くない陽気だ。
少しウキウキしながら御堂さんが入れてくれた紅茶を飲んでいると、マサキ君が顔を出した。



「あっ!マサキ君
早かったねぇ、おかえりなさい!」



「……ん」



マサキ君の姿を見た御堂さんは、笑顔で出迎えた。



「マサキ様…おかえりなさいませ。」



「…カナメさんのお茶、久しぶりに飲みたい」


そう言った途端、御堂さんはすごく嬉しそうに笑った。



「…はい!かしこまりました」



さすがマサキ君は御堂さんが喜ぶ言葉がわかってる。

普段冷たいように見えても、人一倍家族想いだってことは、西園寺家の誰もが知ってる。


御堂さんは嬉しそうに、お茶の用意をしに行った


よかった…!
最近の御堂さん、やっぱ少し元気なかったし!



「…マサキ君、来てくれてありがとう!やっぱ優しいよね、マサキ君て」



私がそういうと、照れたのか視線を外し少し赤くなって「…別に?時間空いたし…」と小さな声で言った。



「ふふっ」



昔から変わらない、この仕草に思わず顔が緩んだ
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