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□switch on
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コイツは俺よりチビで年下で――500年幽閉されていた事を含めればかなりの年上だが――単なる大喰らいの小猿の筈が、何の弾みか時折アレを解放する事がある。

そんな時はつくづく自分は単なる人間でしかないのだと痛感せざるを得ない。

悔しい事に……。





「ご、くう…」

苦しい呼吸の中で必死に名を呼んでも、聞こえていないかのように悟空は手と口を動かし続ける。

大きく開いた脚の間に顔を埋めて自身を咥内に含まれ、先端を吸われる度に思わずびくりと腰が揺れる。

羞恥で脚を閉じたくなるが、軽く押さえてるだけに思えるその片手が、どんなに力を込めてもびくともしない。

齎される刺激に力が半減しているのは充分承知だが、それでも実際目の当たりにすると種族の差というモノを感じずにはいられない。

「……三蔵、考え事?」

「――ひ、ぁッ!」

「随分余裕だね」

唇を離し、ゆるゆると上下する手からは決定的な刺激が与えられない。

既に自身からはとろとろと涙を零して解放を望んでいるというのに。

―――時折覗く非常に意地の悪い悟空は、かなりタチが悪かった。

「ねえ、三蔵」

脚を支えていた手がシーツの上を彷徨っていた俺の手を取り、後孔へと導く。

「ココ、自分で準備してね」

「―――嫌、だ…」

出来ないと意思表示で首を左右に振ると、悟空はにっこりと普段のように無邪気に笑う。

「じゃあこのまま挿れるよ?」

痛くて明日歩けなくて出発出来ないかもね、なんてムカつく事を言う猿につい対抗心を燃やしてしまう。

「……やってやるよ」


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