めいん
□冷タイ夜ニ
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『やっぱ可愛いなお前。』
「うるせーよ!!寒気するから可愛いとかいうのやめてくんない!?正直言ってキモいんだけど。」
相変わらずの減らず口。
それが銀時なんだろう。
土方の声は変わらず、銀時と話す。
本当は土方のほうが銀時の声を聞きたかったのかもしれない。
会話をしている中、遠くから他の隊士の声が聞こえる。
『銀時、悪ィ。なんかあったみてェだから行ってくるわ。また電話できたらするから。』
「おう、分かった。じゃあ、また後でな。」
『じゃあな。』
チン、と電話を切った。
内心、銀時はキレながらも嬉しかったのを隠しながら話していたつもりだが、きっとばれているだろう。
録音された土方の声を聞きながらそう思っていた。
それから後もちょくちょく電話が掛かってきて、その度に銀時は土方の声を録音していた。