めいん
□大好きなテメーらへ。
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ここは江戸の町。―というのも今はもう昔の話となる。
今では天人がうろうろと江戸の町を歩いている。だから、天人が来ると色んなものが江戸の町に舞い降りてくる。それは、このかぶき町をもっと栄えさせるものかもしれない。それとも、危ない薬かもしれない―。
「ちょっとー銀さーん!?今日も依頼こないじゃないですかー!!」
「うるっせーなあ。依頼っていうのはそう簡単にくるもんじゃねーんだよ。こう…ふわふわ〜っと流れ込んでくるもんだ。」
「そんな簡単に依頼がふわふわ浮いて舞い降りてきたらこんな生活してねーんだよぉぉぉ!!!」
相変わらずといっていいもの。万事屋からはいつもの騒がしい声が聞こえる。
「仕方ないアル。そこにいるもじゃもじゃは頭の中はマヨラーのことしか考えてない能無しアル。いくら言っても無駄アルヨ。」
「ちょ、それ失礼じゃね!?銀さんだってもっと色んなこと考えてるよ!?たとえばー、新八は眼鏡外しても何もかわらないからロボットとかに改造したほうがいいのかなーとか。」
「考えんでいい!!!」
バチーーーーーン!!!
万事屋からいつもの騒ぎ声に加えて今日は張り手の音も聞こえた。
こんな日常がいつまでも続くと思ってた。
こんな楽しい日々が毎日送れる。
たまにくる依頼をこの3人でこなしながら少ない食費とかでも楽しくご飯を食べられるんだ。
自分たちの目の前からこの銀色が消えるなんてこと、ありえないと思ってたんだ―。