めいん

□大好きなテメーらへ。
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ある日のこと。
銀時は朝から出かけていて、夜まで帰ってこなかった。またどうせ長谷川さんとでも飲んでいるんだろう、と思い、特に気にもかけなかった。
でも、それが間違いだったと後から激しく後悔することになる。

















―翌日。
まだ銀時は帰ってきていない。
部屋にいるのは神楽と定春のみ。神楽は押入れ、定春はソファの上。銀時の寝室は空っぽのまま。布団も敷かれていない。
いつものように散らかっていないことからして、万事屋へは一度も帰ってきていないのだろう。

「新八〜」

後ろから神楽の声がして、新八は焦って後ろを振り返った。そこにはきょとんとして立っている神楽がいた。

「新八、銀ちゃんは?なんで銀ちゃんいないの?」

いつも銀時に向かって悪態をついても、本当は銀時のことが大好きで、誰よりも信頼し、いつでも銀時の味方についている神楽。
だからこそ今、ここに銀時がいないことを新八よりも心配していた。

「銀さんは…帰ってきてないの?」

「ううん。帰ってきてないアル。昨日戸締りしたし、鍵かかったままだからありえないネ。」

やっぱり帰ってきていない。

流石に心配になった新八は自分と神楽と定春を連れて銀時を探しに行くことにした。
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