めいん

□桜散る夜に…
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「ふぅ…」

暑くもなく、寒くもなく。

その気候は少しずつ、少しずつ銀時の心を落ち着かせていっていた。

―いつ戻ろう。

そう思いながら銀時は夜道に足を進めた。















ざっざっざっざ。

さっきから自分を追いかける足音がする。

いい加減イライラしら銀時は後ろを向いて一発殴ってやろうかと思ったが―。

「―銀時」

「わぁっ!?」

いきなり自分の名前を呼ばれた銀時は驚いてそこで腰を抜かしてしまった。

そこに立っていたのは――
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