短編
□La fin et une ouverture
1ページ/8ページ
俺とユウは、教団でも公認のカップルだった。
コムイもジジイも交際を認めた。
幸せだった。でも、
もう終わりなんだ。
La fin et une ouverture
「5日後、此所を出る。」
そうジジイが言い出したのは、いつだったっけ。
あぁ、そう。任務が終わって、ユウに会いに行こうとしたときだ。
「な…んで…」
「…忘れたか。お前が何の為に此所にいるか。」
……本当は分かってたんだ。いつか、こうなるって事。
俺はブックマンだから、此所だけに留まることは出来ない。
分かってて、ユウと付き合ったんじゃないか。
でも、ずっと一緒に居られると思ってたから、
俺はジジイに食って掛かった。
けど、そんな子供な俺の態度を一蹴された。
それから、こう言われたんだ。
…この5日間で、悔いの無いようにしろって。
_