イチゴキャンディ

□θ キス
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「がはははは!!ツナは将来ランボさんのお嫁さんになるんだもんね!!」

そんな子供にありがちな台詞を毎日飽きもせずに懸命に言い続けて、そんな俺に困った様に微笑んでくれる貴方が、たまらなく大好きで。

真っ黒な子供に挑んでは負け、泣く俺の頭を撫でて

「ほら、泣くなよ。」

そう言って差し出されたブドウ味の大きな飴が、キラキラ輝く宝石に見えた。





「…なに笑ってんの?」

昔を思い出してつい緩んだ頬にめざとく気付いた貴方は、いつの間にか背丈を追い越してしまった俺を見上げる。

「昔の事を…思い出してました。」

貴方の左手にそっと口付けを送る。

「貴方を想い続ける事が出来て、俺は幸せです。」

耳元に囁いて、そこにも口付けをひとつ。

「バカなガキの頃から、ずっと、貴方を想い続けてました。」

柔らかな頬にも口付け、色素の薄い綺麗な瞳を見つめて。
見つめ返してくる瞳の色が優しくて、瞼にも唇を寄せると不意に頭を掴まれて、そのまま唇を塞がれた。
直ぐに離れた感触を追う様に抱き寄せると、優しく微笑む貴方が居て。

「俺ね、ランボからのプロポーズ聞くの、大好きなんだ。…だから、沢山聞かせて?」


重なりそうな程唇を寄せて、甘く囁く貴方に応える為に、再び唇を塞いだ。


        END
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