triangle(続く夢)

□episode10
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「もういい」

写真をhydeに投げて
泣きながら寝室へ走った。

『待てって!』

hydeの声が聞こえたけど
そのまま鍵を閉めた。

hydeは床に落ちた写真を拾い
力を込めて握り潰した後
ゴミ箱に投げ捨てた。

深いため息を吐く。

私は泣き疲れて眠ってしまったようで
気づけば窓の外は暗くなっていた。

時計を見れば23時を指す。

夕方、帰宅したhydeが脱いだジャケットから
一枚の写真がひらりと落ちた。

何気なしに拾って見たら
hydeとグラビアアイドルがカウンターに座っていた写真だった。

見覚えのある写真は
昼間、コンビニで見た雑誌に載っていた写真と同じ。

見出しにラルクhyde寿司デートだと書いてあったから
思わず立ち読みしてしまった。

目を疑ったりもした。

だけど
こんなの打ち合わせか何かで
デートなんてゴシップだって思うことにしたのに。

手が震えて
過呼吸になりそうなくらいの呼吸。

写真を見て
思考を張り巡らせている私に何か言ってよ。

ねぇhyde。
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