小説

□小さな手の、
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部活の終わった部室には、和やかな雰囲気が流れている。

気がつけばいつも一緒に行動してしまう、野球部一年生のメンバー六人組。


誰かがカギ当番の時などは、そのほかのメンバーまで特に用事もないのに残ってしまうほどだ。

別にみんなで何かしているわけではない。
みんなでばらばら、好き勝手なことをしているのにひどく居心地のいい空間だ。

気がつけば、誰かの言い出した話題に別の誰かが食いついて、他愛のない話で盛り上がっていることもある。




今日も、そんな日のひとつだった。
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