灯p棄処分

□*好き?
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突然だけど、

今日はケンケンを落とそうと思う。




そんな記録。















「ねぇケンケン?」
「…なんですか…」
「……ううん、なんでもなーい。」
「…はぁ…」


また目線を下に戻して何かを書いている。

かれこれ何十回と繰り返しているこのやりとり。

よく怒らないなー、なんて思いつつ気付けば勝手に口が動く。


「ねぇケンケン?」
「………なんですか…」

ほら、目が疲れを訴えてる。



「……いや、やっぱり何でもないかなー。」
「…はい……。」


ケンケン、笑顔がないぞー。
さっきまでは苦笑いしてたのにー。





「ねぇケンケン。」

「…なんなんですか…?」


お、言い方が変わった。
っていうか顔もあげてくれないの?

まぁあれだけ同じやりとりをしてたら仕方ないか。


そろそろかな。












「…僕の事好き?」

「………………はい?」


やっと顔をあげてくれる。


「だからー。僕の事好き?」

「………っはははっ」

なぁんだー、と言って笑うケンケン。


「好きですよ?」
「本当に?」
「本当ですよー。」

「…どれくらい?」


「…?

正さんや明さんと同じくらいだいすきですよ?」



















「ッチ。」



思わず舌打ち。

「Σ!!!?」



「僕は正くんや明くんと一緒なの?」

頬を膨らましていじけたように聞く。


「へ?竜太朗さん?」

ソファーに座るケンケンの足元で女の子のように座る。




「…一番じゃ…ないの…?」

ここで涙目投入。


「えっ!?りゅ、竜太朗さん!!?」


ちょっとパニックなケンケン。
もうちょっと。



「……ぅっ…グスッ…」
「!!!!!!???」


涙目上目遣いでケンケンを見上げれば、少し顔が赤くなってる。



「…ケンケン、は…っ……。」
「えっ!?ちょ!?竜太朗さん!!!?」

つーっと涙を流す。
ケンケンはもう完全なパニック状態でいる。


すっとケンケンの膝に片手を置いて膝立ちになり顔を近づける。
「…ねぇ…?」
「…うぅっ…。」
 
 












今の『うぅっ』は…落ちたかな 笑

 
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