灯p棄処分

□*ヤダ
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明君が最近、

正君と仲良くしてたり、ケンケンを可愛がってたり…。


辛いよ。
ヤキモチ…かな。






家に来てほしくてもみんなと楽しそうに話してるから言い出せなくて。




家で泣きそうになりながら、

それでもそんな僕に気付いて明君が来てくれるのを待つ日々が続いた。





「…明君…いつ気付いてくれるの…?」



時計を見ればもう2時だ。

眠いけど…明君を待ちたくて。



「…今日は何してんのかなー…。」


ソファーで体育座りになりながらの独り言。

そのままの体制でゴロンと寝転がって天井を見上げる。








僕はこんなに悲しいのにな…。

明君は悲しくないんだ…。






僕はこんなに寂しくて胸が苦しいのに…。

明君は僕の事なんか知らないんだ…。








「……ッ…ぅ…」





気付けば天井がぼやけている。



「ぅぅ…あ、きらく…ん…。」

また泣いちゃった。
何日目だろ…。

僕って泣き虫だな。






涙が止まらないよ。

涙腺が壊れちゃったみたい。






「…っ…ん…ッはぁ…」

もうだめだ。


苦しい。
息がうまくできないよ。


酸素が欲しい。



目の前にあるのに…。












明君、明君、明君…。





寂しいよ…。
逢いに来て…。


気付いてよ……。







苦しくて死んじゃいそうだよ…。






「…っ…明君…、ん…ッぅ…」



僕が素直になっていればいいのかも知れないけど、

そんなんじゃ愛されてるって感じがしなくて。




僕の一方通行なのかな…。




「…っぁ……。」



明君…。

いやだ…。
大好きだよ…。


会いたい…よ…。



「…ふ……、っ…」

























寂しい…。


苦しい…。


辛い…。


涙が止まんない…。


息をするのが難しい…。


逢いに来て…。


側にいて…。


声が聞きたい…。


笑顔がみたい…。


抱きしめて…。


またキスして…。


助けて…。


涙を止めて…。

























お願い…。


明君…。












「ぅ…ッう……、うあぁぁ…!!」



僕は声をあげて泣いた。


 
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