灯p棄処分

□*殺シタイホド愛シテル
1ページ/3ページ





「痛いよ…竜ちゃん…」






目の前にはソファーに倒れて潤んだ瞳の正くん。

そんな正くんの手首を押さえ込んだ僕は片口角を吊り上げて笑う。



脅えた表情の正くんが酷く可愛らしい。




「ねぇ…竜ちゃん…?」
「これから気持ちいい事してあげるから、大丈夫。」



薄暗い部屋で正くんが嫌々と暴れる。


「なんで…?竜ちゃ…っ」




強引に顎を持ち上げて唇を奪う。

目を見開いた後にキュッとつむり、胸を押し上げてきて僕を拒む正くん。




「ん…っ…竜ちゃ…や…」


また手首を掴んで拒めないようにする。

ふるふると睫毛が震えて少し涙が見える。




「正くん…泣いてるの?」
「やだ…竜ちゃん、怖い…」

「怖くないよ。」
「…やだ…怖いよ…」



涙目の大きな瞳は僕をとらえている。

手が震えているけれど離す気にもならない。




「本当に…竜ちゃん…どうしたの…?」
「どうもしないよ、ただこうしたかっただけ。」



考えもしない間に出てくる冷たい台詞達。


正くんの瞳が黒く染まっていくのが好き。

だって正くん、綺麗なんだもん。





またニヤリと笑って顔を近づける。



反射的につむったまぶたを、ゆっくり舐める。




「僕以外を見えない目にしてあげようか?」



低く楽しげにそう囁けば、
彼の体はびくりと跳ねる。


怖がる正くんの両腕を掴んだまま頭の上に持ち上げて、
身動きがとれないようにと、しっかり覆いかぶさる。




「正くんは僕だけの物だよ、正くんだって僕以外はいらないよね?」
「…いや…竜ちゃん…」


涙が伝い頬が濡れている。

その潤んだ目で脅えながら僕を見続ける。











僕は、何がしたいのかな。

脅えないで。

君が好きなだけ。











自由を無くした彼に
また唇を重ねて、舌もねじ込んで。

僕はこの行為に落ち着きを求めているんだ。




「っ……ん…ぁ…」



彼の濡れた声だって拒んだ表情だって、



知ってるのは僕だけ

っていう優越感で安心するんだ。


それが異常か異常じゃないかなんて
知らない。
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ