釘L小説

□*こたつ
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こたつ…
なんだこの妖怪。

出たくねぇ…。


腹減ってんのに…台所までが寒くて…なかなか出られない。



もう、このまま寝てしまおうか。












…ピーンポーン…



ん?誰だよ…
寒いから出たくねぇよぅ…






…ピーンポーン…



ちょっと待って、
寒いから少しだけ…
出るまでの準備を…










…ピーンポーン!!
ピーンポーン!!
ピーンポーン!!
ピーンポーン!!




(むかっ)
誰だよ!!!!
何回もインターホンならすな!!

こうなったらとことん居留守使ってやる!

俺は今いねぇ!!
いねぇんだっ!!




 




だが次に聞こえたのはインターホンじゃなかった。



「あーきらくーん」




あれ…
…竜太朗!?





ガチャっ。


「あー!やっぱりいたー」


ドアを開けるとそこには、
声の主の竜太朗が立っていた。

居留守なんか使っても僕にはわかっちゃうんだよー、
なんて言いながら俺の家に入ってくる竜太朗。

「う〜、寒かったぁ。あ、明君、なんか温かいもの作って〜。」

おい、何故俺がお前に飯を作らなきゃいかんのだ。
つか極普通のごとくこたつに入るな。



でももうこたつから出てしまった。
一度こたつに入れば出られないし、

仕方ない、作ってやるか。















「ほれっカレー作ったから、お食べよ。」
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