釘L小説
□*ケーキ
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只今、我が家に竜太朗が来てる。
“会いたいなー”なんて電話言われたからとりあえず呼んだら、買い物袋を持った竜太朗が来て。
“明君にケーキ作ったげる”なんて可愛いこと言うから即OKした。
「…ねぇ明君?」
「んー?」
「なんで、これ…?」
俺と竜太朗はソファーの上で小さく体育座り中。
「なんでって?」
「なんで服脱がそうとしてんの…?」
そりゃぁ
「裸エプロンだろ?」
竜太朗は脅えた目で俺を見る。
…何か文句が?
「…え…えぇ…でも…」
「一回くらいいいじゃんか♪」
もしもーし。
顔が赤いよー?
そんなに強く拒まない竜太朗。
もしかしていいの?
「…む、むぅー…」
「ほらっ脱げ脱げ!!」
「わわぁっ!?」
Tシャツをガバッと脱がすと恥ずかしそうに体を隠す竜太朗。
「それは女の子の反応だろうが 笑」
「だってぇ〜…」
もう涙目じゃん。
さてズボンも脱がそうかと思いベルトに手を掛けると
「這這泊メってー!!」
「!?」
全力で抵抗された。
「な、何?」
「自分で着替えるから!」
そう言ってパッパと着替える竜太朗。
下はヤなの?
「ね、これでいいでしょ!!」
うーん、エロいなぁ。
恥ずかしそうにスタスタとキッチンへ移動して行く竜太朗。
をソファーからガン見。
「……。」
「……。」
「……。」
「……何…?」
「や、エロいなぁと」
「な、やめてよ//誰のせいだと思ってんの!//ほらあっち向いてて!ケーキ作れないよ!!」
「うーい。」
竜太朗に背を向けてテレビを点ける。
面白いのやってないなぁ…。
キッチンからは鼻歌が聴こえる。
懐かしい曲。
竜太朗の鼻歌…好きだな。
たまに音外すけど 笑
そこが竜太朗っぽいな、とか思う。
ふと、コーヒーが飲みたくなってキッチンまで歩いていく。
「あっ太朗、砂糖取って。」
「んー、…はいっ」
「ありがとう。おっ生クリームじゃん。うまそ。」
「えへへ、苺も買ってきたんだよー。」
苺パックを見せて笑う竜太朗。
なんか、
裸エプロンの事は…忘れてる?