釘L小説

□*お疲れ様
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頭イタい…。







朝、頭の痛みで起きた。

今日は仕事があるんだけど、頭痛が激し過ぎて行けなさそう。

そう判断したので今日は休むと連絡を入れた。






「っ…!」



頭の中でガンガンと叩かれているよう。



起き上がって額を押さえると汗でぐっしょりと濡れていた。

「熱…あるな…。」


体温計を探すために立ち上がろうとすると、頭痛の激しさが増してバランスを崩して倒れる。

ベッドに逆戻り。




「…ん……。」



腕を顔の上に乗せて、窓からの光を遮る。


疲れからかな。

最近仕事を徹夜してばっかりでちゃんと寝れてなかったから…。








昨日は…2時間…?

一昨日は…3時間くらい…?


その前は…えっと…




あ、オールしたんだっけ…。






「だめじゃん…完璧に寝不足…」

我が行いながら思わず苦笑してしまう。



「ふぅ…。」

額に乗せた手首が冷たくて気持ちい。

動きたくなーい…。


たまにはダラダラ過ごしたりしたいな…。






「…薬…飲まなきゃ」


ようやくむくりと起き上がり壁伝いに歩いていく。


 

ダラダラするも何も、とりあえず頭痛を治さなくてはならない。





壁伝いでも歩くのはかなり辛い。

実際、薬箱までそんなに距離はないけど、
今の俺にはそれが何倍もの長さに感じる。




「イタタタ…」



脳みそを紐で縛られるようなキツイ痛みが走る。


と、
またバランスを崩して倒れそうになり、慌てて床に座り込む。

「いっ…たい…。」


壁に寄り掛かりながら体育座りの姿勢になり、もう一度額に手をやる。



「こりゃ解熱剤も飲まなきゃだ…。」

また苦笑してからゆっくり立ち上がり、薬を取りに歩いた。




あいにく解熱沈痛剤を切らしていたため、解熱剤・頭痛薬の両方を飲まなければならない。


何錠もの薬を飲んでいると水の飲み過ぎで気持ち悪さが襲ってくる。



「気持ちわる…うぅ…。」


なんか涙目。







その後はポカリを出したり、熱さまシートを出したりと、病人のクセにかなり動きまくった。



看病してくれる人がいればどれだけ助かる事か…。



「……はぁ…。」

やっとベッドに潜り大きく息を吐く。



「最近…生活のリズム、目茶苦茶だったもんな…。」

 
最近の寝る時間は、空が明るくなりだしてからだったし。


雀の鳴き声とか郵便バイクの音は毎日のように聞いていた。



そんな生活続けてたんだ、

「そりゃ熱出すよね…」


天井に向かって呟いてからゆっくりと眠りに落ちた。






















「んぅ……。」


得に何もないのにパチリと起きてしまった。

これも一種のクセになっているのか携帯を見ても3時間しか寝れてない。


「…はぁ…。」



なんだか二度寝の気分じゃない。
ご飯食べなきゃ。


そう思って立ち上がろうとするとフラフラして歩きづらい。

「誰か呼んじゃおうかな…」


竜ちゃんだったら間違いなく俺を呼んでるだろうに。



本当、竜ちゃんみたく素直に誰かに甘えたい気分。


 
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