灯p棄処分

□*好き?
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涙はぼたぼたとこぼれ落ちる。


横に置いてあるケンケンの手にもう片方の手を重ねる。

「…っ竜太朗さん…!」

「…僕…っは…、ぅ……ッ。」



僕ってば演技の天才ー。
でもちょっと泣きすぎたかも。
不自然なくらい泣いてしまったが、今のケンケンにはその判断は出来ないだろう。




僕の手がケンケンの頬に触れる。
少しずつ、顔の距離を狭める。


「…っ!!」
「…ケンケン…っ…グスッ、…」

「……りゅ、たろさ…」


ほら、ケンケンの手が背中に回ってきた。
頭も手で支えられてる。















落ちたな。




僕はそう確信すると両手をケンケンの首に回して最後の台詞。


「…僕は…っ一番、に想って…る…のに…、…ッ……!、…ッケンケン、は…ッ…違う、の…?」




また涙を流して上目遣いをすれば、

ケンケンの顔が赤くなる。



















「ッ…竜太朗さん…!!!!」





そう言うと

ぐっと頭を引き寄せて、


キスされた。




舌も入ってくる。



「っケン、…ケン…!!?」


舌を絡めてくちくちと音を響かせる。


と、こんな事をしていても涙は止めない。

「…ッん…はぁ、っぁ…!」


ケンケンの手は僕を抱きしめるようにしていて、そのせいか僕の背中はかなりのけ反っている。

 
僕だって負けじと首に回した手に力を入れて引き寄せる。


「…ん…、竜太、朗…さ…ッぁ…!!」
「ぁ…ッ、んゃぁ…、ケ…ケン…っ!」



お互いの舌を求めて何度も何度も口づけを交わす。


「…んぅ…、あぁッ…。」


ケンケンが僕の事を求めてくれるのが嬉しい。


ケンケンは何かが切れたように何度も何度も僕に口づけをする。
貪るように。


「ンッ、っあぁ…!」
「…はぁッ…りゅ…ろ、さ…ッ!」



写メでも撮っておきたいなー。

なんて馬鹿なことを考えていればケンケンの口が離れていく。


「ッ…はぁ…はぁ…」

「…あの…すいません…我慢出来なかったとです…。」



困ったような、照れたような顔をするケンケン。


「…いいよ、僕嬉しかったし…」

そういってニコリと笑う。




「あ、あの!!」

すると、突然ケンケンが大きな声で言う。



「おいも…、おいも竜太朗さんが好きとです!!」

また顔を赤くしたケンケンが目を見つめながら言ってくれた。















のが嬉しいのと、案外すぐだったもんだから、










「…………っふふふ…」

「…竜太朗さん?」




笑ってしまった。




「ありがとう、ケンケンだぁいすき!!!」
「わわわぁ!!!?」

もう一度首に抱き着いて、軽くちゅー。








…もう、逃がさないからね。

僕に依存させてあげる。




























ちなみに、
この方法で成功したのは正君、明君、ブッチに続いて四人目とか内緒。

 
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