灯p棄処分

□*テレパシー
2ページ/6ページ


今度は僕が思わずキョトン顔になる。

「…それだけ?」
「…うん…。」
「本当…に?」
「だから、それだけだってば!!」



顔を赤くして怒る正くん。


怒ったから赤いんじゃなくて、
照れてるから顔が赤い。



「…クス…顔赤いよ?」
「っ!!?バカぁ!!」




正くんは後が無くなるとすぐバカって言うよね。

そんな拗ねたようにする正くんが可愛いから、もっとイジメたくなるの。



「ねぇ正くん?」
「…ふえ?」
「どうして欲しいんだっけ?」
「…!!!??」


驚きと焦りでキョドキョドし始める正くん。


正くん…普段はあんなに冷静でしっかりなのに、どうしてこういう状況には弱いんだろう。



「え!!?どうしてって…!!」

「可愛く言わなきゃしてあげないかもよ?」
「えぇぇ!!!?」


さらにキョドキョドな正くん。
なんて可愛いんだろ。




「え、…と、キス、して…?」
「よく言えました。










…でも今のじゃダメかなぁ。」

「!!!??」
「もっと可愛く。」
「…ぇ…と…」

「今のは…60点くらい。」
「えぇ!!???」



あれ?目が潤んでますよー。



「んと…、りゅ、竜ちゃん、キスして?」
「…75点。」

「うぅ…。」



さぁさぁもっと僕の為に困りなさい。

あなたの困った顔はとっても可愛いんだから。





「竜ちゃん…だいすき、キスして?」
「んー…80点?」

「えぇぇぇ!!?」

「もっと可愛く甘えたら…いいかも。」
「可愛く…甘える…」


「うん、言い方を、こう…可愛くして…、
あと、首傾げてくれたら…100点あげる。」







とりあえず早く100点出してくれないと、僕が無理矢理しちゃいそう。


正くんの困った顔を見てると我慢出来なくなるよ。






正くんが首を傾げる練習をしてから僕を見る。






「……竜ちゃん、
  だいすきだから…
     チューして?
       …お願い…。」








っ…////


あーだめだ!!!








「う、うゎぁ!!!!??」


びっくりするくらい僕のどストライクな言い方をするもんだから、つい押し倒しちゃった。



「ごめん、つい…。
でも今のは100点。」

「本当!!?」
 


「うん。
じゃ、ご褒美…」

「……ん…//」





正くんの上から唇を重ねていく。


浅いけど長ーいキス。





「ん……ぅ…っぁ…」
「…ッは……、…?」


何かが変だと思ったら、正くんてば僕の首に腕をしっかりと絡めてる。






ただただ“ちゅー”ってするだけのつもりだったのに。



「…っ…ぁ…、…ん…!?」




僕を誘ってきた正くんが悪いんだもん。


「ぅ、ちゃ…、んんっ…!!」



顔を紅潮させて苦しそうに息をする。


相変わらず、人を誘うのが上手いですね。


 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ