おそ松さん
□腹黒い仮の恋人
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「はぁー、美味しかったぁ、今日はありがとうあつし君♪」
高級なレストランから出てくるのはあつしと、あつしの腕に抱きついているトド松だ。
「良いんだよお礼なんて、トド松君」
「もぅ、トッティで良いって言ったのにぃ」
「あはは、ごめんごめん、トッティ」
頬を膨らまして怒るトド松の様子にあつしは笑う、恋人みたいに仲むつまじい二人は駐車場へ向かう。
「あ、そうだトッティ、これから時間ってある?」
そう聞かれたトド松はスマホを見ると時間は夜の9時過ぎで、ついでにメールも見ると誰も来ていないのを確認するとコクンと頷く。
「大丈夫だよ、どこ寄るの?」
「良いホテルがあるって知り合いから聞いてね、そこでちょっと付き合って貰おうと思ったんだけど……どうかな?」
誘うようにトド松の肩を抱いて聞くとトド松はニッコリと笑って胸に寄り添う。
「うん、良いよ…、あつし君、付き合ってあげる…♥」
トド松から許可が下りるとあつしは口角を上げて良かったと呟き、二人は車に乗るとホテルまで走り飛ばしていく。
「はぁ…あっ…んんっ…」
ベッドの上で二人は裸で向かえ合わせで抱き締め合い、トド松は自分の穴にあつしの自身を挿入されながら喘いでいる。
「可愛いねトッティ……」
「んっ、んん…、嬉しいあつし君…あむっ…ふぅぅっ…」
自らあつしの唇にキスをすると舌で交ざり合う。
「はっ、ふぅ…」
「あんんっ…はぁ…ぅんっ…」
ある程度キスを終えて口を離すと銀の糸が伸び、トド松は恍惚な表情を浮かべる。
「はぁ…はぁ…、あつし君ってキス上手だよね…♥」
「ふぅ…ふふ、そんな事は無い、トッティだって可愛いキスだったよ」
トド松を褒めつつあつしは自分で挿入した腰を動かしトド松はビックリする。
「きゃっ!もぅあつし君のいじわる!もっとムード楽しみたかったのにぃ…」
「そう言うトッティだって早く動かして欲しいみたいな感じだったよ?」
「あはっ…ちょっぴり当てられちゃったかも…じゃあお詫びに僕が動くね…」
両手をあつしの首の後ろに伸ばして抱き締めると腰を上下に動かす。
「あ…ぁあっ、きもちっ…んぅっ…」
「くっ…、良いねトッティ気持ち良いよ…」
挿入する前にローションを塗ったお陰か穴は中でスルスルと動け段々と早く上下に動かしていく。
「あっ、はぁんっ!あつし君の、おちんちん熱くなってくぅ!」
「あぁ…!トッティの中も熱くなってきたよ…!」
トド松の腰を掴んで無理矢理動かさせるとトド松は不意打ちに驚いて体を震わせる。
「ひゃあっ!んっ!激し、いぃっ!あぅん!」
あつしの顔の近くに抱き付き、そのまま腰を振らせるとあつしの自身が射精し、トド松の中で出していくと動かすのを止める。
「はぁ…はぁぁ…、精液でお腹一杯になってくぅ…」
「ふ、ふふ…、気持ち良かった…トッティ、凄くイヤらしくて可愛い…、また付き合ってよ?」
ぐったりとしてるトド松の額にキスをするとへにゃっと笑みを浮かべる。
「うん…良いよ…でもホテル代はお願いね…」
切実なお願いをするとあつしはもちろんと頼みを聞き、二人はしばらくベッドに居座る。
「ふぅ…、遅くなっちゃったなぁ」
家の前に立ってるトド松はチラっとスマホの見ると時刻は真夜中の12時過ぎ、ホテルを出た後トド松はあつしの車で家まで送って貰い、つい先程別れたばかりである。
「ま、僕も子供じゃないんだし、煩くは言われないよね」
対して気にしていないトド松は玄関の扉を開けてただいまと言おうとした時、目の前にはパジャマを着たカラ松が腕を組んでこちらを見ている。
「おかえり、トド松」
「あ、ただいまカラ松兄さん、まだ起きてたんだね」
やや素っ気ない会話でトド松が前を通るとカラ松はトド松の腕を掴む。
「に、兄さん、どうしたの?」
「お前…、もしや男と抱いて来たんじゃないのか?」
「っ!、し、してないよ……」
「嘘を付け!俺には分かるんだ、友達と言うのは口実で本当は肉体関係なだけの奴がいるんだろう!!」
「……に、兄さんには関係ないよ…」
顔を反らしつつ誤魔化そうとするトド松を見てカラ松は更に咎めた。
「トド松!ハッキリ言ったらどうなんだ!俺の大事な弟に向かって…」
「!兄さんはいつもそうやって兄弟扱いするんだから!!もう放っといてよ!」
強く言い返すとトド松は強引に腕を払い、ドスドスと音を立たせて二階へと上がっていく。
「っ…くそ、トド松の奴…、何が不満だって言うんだ…!」
悔しそうに握り拳を作るカラ松は眉間のシワを寄せてトド松の方を睨み付けた。
あれから数日が経ち、トド松は再びあつしの所へ行き、例のホテルへと車で向かった。
「もう聞いてよあつし君!この間カラ松兄さんに僕とあつし君の事を聞かれちゃってね、肉体関係なだけの奴なんだろうって言われちゃったの、あつし君は僕の事そんな風に思ってないよね?」
「え?そんな事言われたのかい?僕はトッティの事、大好きだよ、友達では無くてね…」
トド松をチラチラと見ながら運転をするあつしの言葉にトド松は嬉しそうに微笑み頬を赤らめる。