BL!

□アイアム魔王さま
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♪〜


「うっ………む……」

依然と「運命」を流し続ける時計に、白い手が触れた。


♪〜


「……」


布団から顔を半分覗かせながら、彼は眉をひそめ、薄紫色の不思議な色の瞳でその時計を睨みつけた。

そして…


♪〜ドガシャンッッ

「うっせぇよ」


思いっ切り壁に投げつけられた時計は、無惨なガラクタの塊と化す。
「運命」はもう流れてこない。


むくり、と彼は高校一年生にしてはやや小柄な体を起こして、わしゃわしゃと長い黒髪を掻き毟った。
そして、長いため息をついて、


「また…今日が始まんのかよ……くそったれ」


顔をこれでもか、という程歪めた。
















彼は魔王さま。


この栄林03学園の魔王さま。


「悪逆非道」という言葉は彼のためにあるようなもの。




彼の名は――――――――






祭葉 王夏(まつりは・おうか)














(そして彼は今日も不機嫌です。)
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