作品!
□人殺しはだぁれ?〜日々〜
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「―――佳影ぇぇえ!!」
君が死んでから、果たしてどの位の時が経ったのか。
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君の笑顔
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あの日から、俺ば毎晩毎晩、夢をみる。
『蓮華くん』
初めて会った日の、お前の笑顔が、
『れんげくん』
声が、
『レンゲクン』
全部全部、
『わたしは佳影』
脳裏に焼き付いて離れない。
そこまで好きだったのかと、自分を驚かす。
夢から覚めると、自分はいつも泣いていた。
音もなく、枕に染み込む透明なそれは、自分にはひどく冷たく感じた。
きっと、失った恋心のカケラも一緒に流されていっているのだ。
「………ッ…」
布団をぎゅっと強く抱き締める。
「…かかげ……ッ」
もう、君のぬくもりはないけれど。
えんど。
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佳影が亡くなってから数ヶ月後の蓮華のお話。
この二人の恋について書くのが大好きです。