おやすみ。

□第5話
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「・・・・で?」

「で??」

頭の上に?マークを浮かべるなよ・・。

「何しに来たんだ、ここまで。」

「団子を買いに来たでござる!!」

「は・・?」

武将がこんなことしてていいのかよ。

「この城下の団子の評判は信濃の上田にもとどいておる故。」

「まぁ、それでお団子はお買いになられたのですか?」

「それが・・売り切れでござった・・。」

「それは残念ですね・・。」

二人してTension下げんなよ。

「では今度、上田までお送りいたしますよ。」

「真でござるか!!??」

「はい。そんなにおいしいお団子なら、ぜひ食べたほうがよろしいですから。」

「愛子が言うんならしょうがねぇ。」

「まぁ、政宗様ったら素直じゃないんだか・・ごほっけほっ。」

「大丈夫か、愛子。」

「ごめんなさい、はしゃぎ過ぎてしまったみたいで。」

とりあえず茶を飲ませて落ち着かせる。

「酷くなったら言えよ。」

「ありがとうございます。」

「・・・・。」

「なんだ、真田。」

「・・その・・愛子殿はどこか悪いのでござろうか?」

「あ・・ごめんなさい。心配かけてしまったかしら?」

「い、いや、大丈夫でござる。」

「私、身体が弱くて持病もちなんです。咳が酷いもので。」

「そうでござったか・・。良くなられるといいでござるな。」

「ありがとう。」

なんだ・・このほんわかしたMood。

「と、とりあえずもう城に戻るぞ。」

「では、それがしは之にて。」

「またお話ししましょうね、幸村さん。」

「では、また。」

そう言って上機嫌で去っていく真田。

「面白い方ですね、幸村さん。」

「ああ・・そうだな。」

気づけばもう夕方だった。
そろそろ帰ろうと、愛子を促す。

「そうですね・・最後によりたいところがあるんです。」

「ああ、いいぜ。」

「では、布を見に参りましょう。」

「布?」

そう言うと愛子は俺の手を取り歩きだした。
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