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「仕事と言っても簡単なものだよ?貴重な置物とか一切ないしね」
私は快翔さんに仕事内容の説明を受けていた。
けれど仕事と言っても掃除、洗濯等々。案外簡単そうなものだ。
何故これで辞めていく人がいるんだろうか?
「あ、鈴ちゃんも今年から高校生なんだよね?」
「えっ。あ、はい」
……鈴ちゃんも?
「蓮君も同じ高校なんだよ」
……。
「えーーーー!?」
「……そんなに嫌かな?」
「そんなことは……いえ、やっぱキツいです」
正直に言った私に快翔さんが苦笑しながら
「でも、同じクラスになるとは限らないし……初音さんとか琉騎君も同じ学校だから」とフォローを入れた。
「……そうですよね。」
同じクラスになるわけじゃないし!
そういう時に限ってなったりするんだけどね。
ま、今からそんな事を考えていてもね……。
まだ入学式にまで時間はあるし。
「で、快翔さん今日の仕事はなんでしょうか?」
私はやる気に満ち溢れた瞳で快翔さんを見上げる。
私は背が低いから大体の人を見上げなければならない。首が痛くなる。
「うーん……」
と快翔さんは困ったような顔をして言った。
「実は仕事っていっても特にすることないんだよね……。いつも皆、ちょっとやって終わり……みたいな感じだし?することもないし」
「…………え?」
そっ、そんなんでいいの!?
「い、いくらなんでもそれは……」
仕事だっていうのに……。
「大丈夫。あまりに暇な時は勝手に外に出てもいいし、ゲームとか色々あるから」
いやいやいやいや!!そういうことではないんですが……。
やっぱりここって変な人ばっかりだなぁ……。
とりあえず私はアイツの部屋を掃除することにした。(いくらなんでも初日だしね)
けれど、特に直すところやゴミも埃も見当たらない。
完璧過ぎるよ……
「………よし、お昼寝しようかな」
私は早くもあきらめた。
***
「寝てる……」
ひまでどうしようもないので、鈴の部屋に来てみたら、テディベアに埋もれて寝ていた。その寝顔はなんとも幸せそうで、不覚にも見惚れてしまった。
嫌な夢でも見ているのか、うーと唸ったりしている。すると、小さいがはっきりとした声が、薄く開いていた唇から漏れてきた。
「……おいてかないで……」
それは悲痛な叫びで、一体コイツは何の夢を見ているのだろうか?と疑問に思う。……しかし。
「……ホント、色気がねぇよな」
リンはカイトからの忠告も忘れ、スカートを大胆にも捲りながらすやすやと寝ていたのだった。
***
眠りから覚めると、そこは見馴れない部屋。
ああ、そうか。ここはいつもの私の部屋ではないのだ。ふと、おじいちゃんの家がとても懐かしく感じた。
まだ半分夢のなかにいるみたいで、酷く気分が悪い。
昔の夢を見ていた気がする。
まだ、小さい頃の。何もわからない頃の。
「あれ?毛布が……」
かけていたっけ?もしかしたら、誰かがかけてくれたのかな?
ここの人たちは皆優しいと思う。心がほっとする。
最初は心配だったけど、今ならやっていける気がする。
そう、思えた。
書いているうちに、段々
方向がわからなくなってきました
とりあえず
最後どうしよう……orz