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□不機嫌な彼女
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 レンなんか知らない!


「リンー?」


 名前を呼ばれたって返事しないんだから!



「リン、俺なんかした……?」


 段々、レンの声がしぼんでいく……。


「わかった……じゃあ、俺ミク姉達のとこ戻るから」


 そう言ってレンは立ち上がった。


「えっ」


 私の中の正直な私が、『行かないで』と言った。



そして、それはそのまま私の口から出ていった。



急いで口に手を当てるがもう遅い。






「行かないでって………俺が嫌なんじゃないの?」



 私の前に再び座り直したレンが、真っすぐに見ながら言ってくる。




「なんで何も言ってくれないの?」



 私は何も言えない。次第に涙がたまってきて、視界がぼやけた。



 我ながら情けない。こんなことで泣くなんて。


 でもレンはそんな私を優しく抱き寄せた。




「……っ」



 その優しさに苦しくなって、自分がひどく馬鹿らしく思えた。






「あ…のね」



 なんで私が不機嫌だったか。



「さっ……き、レン、…ミク姉たちと…楽しそう……だった………」


 嗚咽混じりの言葉がうまく伝わったかどうかわからない。



けど、レンの私を抱く力が強くなった気がする。






「……なんだ、そんな事か」
「そっ、そんなことなんかじゃっ……!!」



ない。とにかく私には。



レンが、私以外と仲良くしていると不安で、恐くて、そしてレンに当たってしまった。




こんなんじゃ嫌われても仕方ないかもしれない。




「まったく、リンはすぐにこうなるんだから」


「………え」




「俺はどこにも行かないよ。リン以外に興味ない。だから心配しないで?」






 私はこんなにも愚かなのに、貴方はなんで優しくしてくれるのだろうか?



 そんなことはどうでもいい。




今はただ、この時が長く続けばいいと思った。





「でも、リンが焼きもちやいてくれるのは嬉しい。」


「なっ、焼きもちじゃないもん!」


「はいはい。ところでいつまでこうしてるの?」


 ちょっと疲れたのだろうか?丁度いい。

「まだまだ。罰としてもうしばらくこのまま!!」




 そう言って私はレンを抱き返した。









後書き


文章ガタガタですいません


考えなしに一気に書いたものですから……


てかおかしいだろう。
いきなりすぎて笑えるww



というかレン慣れてますね。リンちゃん独占欲が少々強い模様。



気付いたこと
焼きもちで変換すると嫉妬になるんですね!!←

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