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□告白(ホワイトデー)
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今日はホワイトデーです。

前回(と言っても約一ヶ月前なんだけど)一応渡せたチョコ。あの後、気まずいというか中々話せず今日という日を迎えてしまった。


今更返事とか……。いや、それよりもレンが私のことを好きかなんてわからないし…。あれって告白って言えないよね……。


どうしよどうしよ……。


なんて考えてる間に学校に付き、ホームルームも終わって更に時間は過ぎてもうお昼。


「はあ……」
「リンー、まだ悩んでるの?」

親友のグミちゃんが呆れた顔で見てくる。

私たちはいつも中庭でお弁当を広げている。
二人でお弁当を抱えながら体育館の脇を通る。これが一番の近道だったりするのだ。


「だ、だってぇ…」
私は泣きそうになりながらも言葉を返す。
「もうー、アイツも大変ねぇ……」
「誰のこと?」
「あ、いやいや気にしないで……っと、……おーいー鏡音!!」

「へっ?って、グミちゃん!?」

私たちの前方には見慣れた黄色い頭。後ろでちょんと結ばれた髪が揺れた。


「ああ、なんだよおまえらかー」

レンがこちらを向いた。眠そうな目……そういえばさっきの授業いなかったような……?


そんなことを考えているとグミちゃんがレンに聞こえないようにこっそり耳打ちしてきた。

「じゃ、うまくやってね」
「え!!ちょ、ちょっと!?」


「鏡音ー、リンがあんたに用事あるって。そゆことで私は先に場所確保しとくからー」


そう言ってグミちゃんは止める間もなくスタスタと歩いていってしまった。


残ったのは私とレン。






「なんだアイツ……。で、どうしたんだ?リン」

「え?え、えっと……あぅ……そ、その………ホワイトデー…なんだけど……」

「ああ、今日だっけ?だから女子が煩かったのか」

「あ……一杯、貰ってたんだ…」
「まあな」

そうだよね、レンモテるし。あの時だって女の子一杯いたし。

「んー、でも食ったのは一つだけだから」

そう言ってレンはポケットから小さな小包を取り出して私に差し出した。

それはちょうど指輪が入ってるような大きさの箱で、黄色いリボンが花のように見えた。


「なに…これ?」

「ねぇリン、俺の彼女になる気ない?」


「………え!?」


「出来れば結婚もしたい」

「レレレレン!?」

「ていうか彼女になりなさい」
「物凄く上からだよ!?」


え、でもどうしよう。
嬉しい。けど。

「………私なんかでいいの?」


ずっと好きだった。
でもいざとなると、少しだけ不安になる。一歩踏み出すのってとても勇気が要るんだ。


「リンしか好きじゃないけど?他には興味無いし。それとも、リンは俺が他の女子と付き合ってもいいの?」

「それは嫌!私だってレンが好きだもん」


「なら、俺と付き合ってくれますか?」






「………はい!!」











***


ぐだぐだ……orz


最終的に疲れたのでオチが大変残念なことになりました。

てかホワイトデー過ぎてるという全体的に残念な結果。
ちなみにプレゼントは婚約指輪(普通の指輪シンプルデザイン←)




グミは一人で弁当を食べることになりそうです

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