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□R
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朝起きて、私たちがすること。
それは──お互いに私なら頭のリボン。レンなら頭のちょびんを結び合うのだ。
けど最近変なの。言葉で言い表わしにくいんだけど。こう、ドキドキするというか、なんなんでしょうかね?
「ほら、レン早く!!」
「はいはい」
レンがベッドに座る私の前に立つ。慣れた手つきでキレイに結ぶ。私だとこんなにうまくはいかない。
私が終わると今度はレンの番。
レンが座って私はその後ろで膝立ちになってブラシとゴムを用意。けど私はレンと違って、未だにあまりキレイに結えない。
レンの髪は私よりもさらさらでいい匂い。蜂蜜色の、私と同じ髪。私とは違った匂い。
レンの匂い。
その匂いにくらっとする。
「……リン?」
「えっ、何!?」
「どうかしたか?手、止まってたけど」
「な、なんでもないから!」
レンの匂いにドキドキしたとか言えないよ!!変な子だと思われる!
必死にそんな考えを頭の隅に置いて作業に集中する。……うん、いつもよりうまく出来た気がする。私もやっと慣れてきたみたい。
「よし、朝飯食べに行くか」
「そうだね!!」
ちょっと赤くなった頬を隠そうとしたら、レンの顔が目の前に広がる。
その不敵の笑みを浮かべた少年は私の耳に近付いて、言った。
「リン、顔赤いよ?」
ああ、彼は何でも知っているんだな。一生彼には適わない気がします。
よくあるネタですよね
どぎまぎしてるリンとか可愛いと思うんです
ていうかレンイケレン?
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