short
□漆黒の夜空
1ページ/1ページ
「何でキミは生きて、呼吸をして、いるの?」
静かな夜に、゙彼"の声は響いていって、そのまま世界に吸い込まれるようにして消える。
フェンスで囲まれた、学校の屋上は昼と違い、ただただ不気味で。星のない夜空は、まるでブラックホールのようで、見るだけで恐怖が込み上げる。
「何で僕は、生きているの?」
幾度となく聞いたその言葉。
リンはいつの間にか耳を塞いでいた。けれども彼、レンの声は手のガードなど簡単に擦り抜け、リンに絶望を与える。
いつから……、いつからこうなってしまったのか。
「……レン、どうして」
リンの言葉も同じように静寂に掻き消されてゆく。
レンは一歩フェンスに近付き、リンを見た。
「今、このまま生きていたら、リンは僕のことを見てくれないから。僕が死んだら、いつまでもリンの中に僕は残るよね?」
──それは。
それはなんと残酷であろうか。
ずっと縛られるのだ。心が。
「私は、そう思わないよ……思えない」
その呟きは、レンに届いたか。
***
なんちゃって病んでる話
死んでリンの中に自分を永遠に残そうとするレンと
そんなレンを生かそうとするリン
気付いたことが一つ
私には書けませんですorz