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□恋は唐突に
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どうしてこんなことになっているのだろう?
リンは自問した。
というのも前には柄の悪い、いかにも不良といった人物が二、三人いる。
理由、というか原因はリンの後ろにいる女の子。
不良に絡まれていた所に割って入ったのだが、やはり人数が多いので中々手が出せない。
それにリンの後ろに少女がいては、うまく立ち回れない。自分一人ならなんとかなるが、この子を置いていける訳が無い。何か突破口は無いかと必死に頭を回転させるが、この窮地にいつも通りの機能を果たしてくれない。
「よく見ると、君も結構可愛いじゃん?ほらほらぁ、君も一緒に遊ぼうよ」
チャラチャラした言い方で寄ってきた男の手をバシン、と叩く。
「!?いってぇ!」
「私に気安く触らないで頂戴」
「この…女がぁぁぁぁ!!」
こんなことを言ったら逆上すると分かっていたが、後ろの子を逃がすためには止むを得ないことだった。
(あの子、ちゃんと逃げられたかな?)
少女がいなくなったからと言って現状は変わらないが、酷い目にあうのは自分だけでいい。そう、思っていた。
一人が思い切り拳を突き出してくる。それをギリギリでかわす、しかしすぐに他の仲間からまたパンチが飛んでくる。避けきれなかった攻撃が、腹や足に当たり、激しい痛みがリンを襲う。
やっぱこんな所来なければよかたった。見てみぬ振りをしていれば、今自分はこんな目にはあっていなかっただろう。
でも、見てしまった。彼女の怯える瞳を。
多少腕に自信はあったものの、やはり実践には使えないのか、手も足も出なかった。
「がはっ……」
「これで少しは懲りたろ。大人しくしていれば恐くなんかないんだぜ?」
男たちの下卑た笑い声に、頭の中で警鐘が鳴る。だが散々蹴られた足にはもう力など入らず、起きることさえままならなかった。
男の手が近づいてくる。もうダメだ、そう思った。
「こんな怪しい所で何をやっているのかな?」
声のした方を向けば、そこには自分とよく似た髪色の少年、と呼ぶのが相応しいくらいの男の子が立っていて。
「こんな可愛い子を虐めるなんてお前等最低な糞野郎だな」
そんな言葉を吐き捨てると共にひゅっ、と風を切る音、次いでボコッという生々しい破壊音と不良たちの叫び声。
それはあっという間だった。あんなに強いと感じた奴等を、いとも簡単に叩きのめすとは…
「大丈夫?」
リンに柔らかい笑顔を向けるこの少年がこんなに強いだなんて、誰が思うだろうか?
ドキドキと高鳴る心臓にどぎまぎしながら、ロマンチックとは程遠い出会いに、少しだけ心踊らせた。
***
結果
意味がわからない!
なんかすいませんでした
なんかよくわからないレンリンてかレンが全く出てないし話がやけに長くなってしもうた……orz