サイエンス☆レボリューション

□解明
2ページ/8ページ


「どうだい、
君もオカルト研究部に入って、
わたしと一緒に
本物の幽霊を見てみようとは思わないかい?」


オカルト研究部部長の、知花が言う。

こいつも結構なイケメンで、
女子にキャーキャー言われているようだ。

周りの女子は
「そうだ!景士くんに聞けば
七不思議についてたくさん分かるね」
とか
「またオカルト研究部に
イケメンが入る!!」
とか、
「ねぇ、和樹くん。
オカルト研究部に入ったら、
そういう話がたくさん聞けるよ。」
「和樹くんも、幽霊好きなんだ。
私もオカルト研究部なんだ。」
なんて口々に言っている。


「すいません知花さん。
ぼくはオカルト研究部などという部活に
入るつもりはありません。

ぼくが七不思議について教えてくれと
言ったのは、
幽霊が好きとかいう
非科学的な理由ではなく、
きっと何の証拠もない、
科学で証明できる程度の
怖い話なのだろうと思ったからです。」


和樹は、
少しの嫌味を込めて、
丁寧口調で柔らかく言った。

丁寧口調とカワイイ笑顔が
憎たらしさを倍増させる。
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ