ゲームＧＡＭＥ★Ⅰ
□ゲーム開始のハズが・・？
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「エラー・・・」
涼牙がつぶやく。
パソコンの画面には
『ゲームを開始することが出来ません』
の文字。
「りゅう、説明書・・」
涼牙は右手を出し、
説明書を寄越せと竜牙に合図する。
「・・・・・」
だが、
竜牙がしゃべらないので
不自然に間が空いた。
「説明書、寄越せ。」
涼牙が言う。
「え・えっと、
説明書は・・・・
貰うの忘れちゃった・ゼ？」
目を逸らして言う竜牙。
それも、
要らないと言って貰わなかった説明書を、
貰い忘れたと言っている。
「・・・・・・・・」
無言で竜牙を睨みつける涼牙。
「アハハハハ」
と引きつって笑う竜牙。
「説明書を貰いに行く。」
涼牙は小さく言って立ち上がる。
「いいって、オレが行くよ。な、兄様。」
焦る竜牙に、
涼牙は首だけ振り向くと睨んで言った。
「俺について来い！」
竜牙は、
涼牙が「俺について来い」と言ったことで、
「２人で行く」と言ったという事を察する。
「はい。」
竜牙は
（露骨に怒ってらっしゃる～）
とか思いながら涼牙についていった。