ゲームGAME★T

□兄様は試験も楽々クリアだよな!
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「ここが試験会場か・・。」

試験会場についた涼牙は
ゆっくりと目を開けて言った。

試験会場は洞窟のようになっている。


「今度は、ちゃんと地面があるな。」


そう言いながら地面を蹴っている涼牙。

辺りは不気味一色。

暗い洞窟のような場所に
明かりがあって助かるのだが、
その明かりが、
火の玉のような青白い炎を放つ
ロウソクなのだ。

それも、
足元だけを照らしていて、
より一層不気味さが増すだけだ。


「気味が悪りぃ・・」


これじゃぁ、
いつモンスターが現れてもおかしくない。

と、思ったときだった。


真後ろから、
「グォオオオオオ!!」
という大きな唸り声が聞こえたのだ。


「何だ!?」


すぐに後ろを向き、構える。
王族の息子だ、
少しの武術くらいは心得ている。
と、
思って強気だった涼牙は、
相手のモンスターを見たとたんに
走って逃げる。


「いやいやいや、これは無理だろ!!」


そりゃそうだ。だって、ねぇ。


「かるく3メートルはあるぞ!!」


こんなの、
倒せるわけが無いでしょうね。

とても大きいので、
歩幅も涼牙以上。
逃げ切れるわけがありません。


「ちっくしょう!!」


諦めたのか、
涼牙はモンスターと向かい合う。

モンスターはどんどん近づいてくる。
唸り声もどんどん大きく・・・・って、
























「って!!敵の数、増えている!!!」
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